【金剛三昧院 多宝塔】(こんごうさんまいいん たほとう)和歌山県伊都郡高野町

【金剛三昧院 多宝塔】(こんごうさんまいいん たほとう)和歌山県伊都郡高野町

 

【多宝塔】とは、仏教建築の仏塔のひとつです。一般的に裳階(もこし)と呼ばれる、本来の屋根の下に、もう一重屋根を重ねる建築様式で、二層になっているように見えます。そのため外観は二階建てに見られますが、実際は一階建てです。高さはおよそ15メートル。屋根の一辺はおよそ9メートル。多宝塔の内部は須弥壇(しゅみだん)と言われる壇が設けられており、その前には仏師運慶作と伝えられる重要文化財に指定されている秘仏五智如来(ごちにょらい)像が安置されています。当院の多宝塔は、北条政子が夫・源頼朝の逝去に伴い創建した禅定院の規模を拡大し、金剛三昧院と改めたときに造営することになったものです。建立は貞応2(1223)年、高野山で現在残っている、もっとも古い建立物です。また多宝塔としても、滋賀県大津市石山寺に次いで二番目に古いものです。

 

(撮影:2018/5/6)