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【暗越奈良街道】(くらがりごえならかいどう)1/2

【暗越奈良街道】(くらがりごえならかいどう)は大坂から暗峠を超えて奈良に至る街道で奈良街道、伊勢参宮街道の一つで「日本の道百選」にも選定されている。
暗峠(くらがりとうげ)は、奈良県生駒市西畑町と大阪府東大阪市東豊浦町との境にある峠で現在は国道308号、大阪府道・奈良県道が通り標高は455m。
暗峠(くらがりとうげ)という名が示すとおり暗越奈良街道の生駒山地の難所でつづら折りの少ない直線的な急勾配が続きハイキングコースとしても有名。
この付近の路面は江戸時代に郡山藩により敷設された石畳で国道とはいえ自動車で通行するのは困難なほど道幅は狭い。「暗がり」の名称の起源は樹木が鬱蒼と覆い繁り昼間も暗い山越えの道であったことに由来しているそうだが「鞍借り」、「鞍換へ」「椋ケ嶺峠」などが訛って「暗がり」となったとする異説もあり井原西鶴の『世間胸算用』にはこの峠の近くで追い剥ぎが出たという記述がある。
1694、松尾芭蕉が大坂へ向かう途中この峠を通り「菊の香に くらがり登る 節句哉」という重陽節句にちなんだ句が詠まれたとされ今西祐行作の絵本「とうげのおおかみ」の舞台にもなっている。

 

 

(撮影:2017/3/16)

松尾芭蕉句碑】
寛政11年(1799)中村来耜(らいし)が建てた碑と 明治22年(1889)六郷社有志によって建てら れた碑の2本あります。前者は暗峠に建てら れていましたが、山津波に会い所在不明とな り、大正2年に再び出現したおりに、山麓の勧 成院境内に移されました。後者は明治22 年、勧成院より山手へ100メートルの所に建 てられています。
菊の香に くらがりのぼる 節句かな
元禄7年(1694)9月9日、菊の節句の日に芭 蕉が伊賀から大阪への道すがら暗峠で読 んだ句です。